SeeQVaultの新しい使い方
SeeQVaultとは、HD画質の動画を記録媒体に保存するためのコンテンツ保護技術です。いろいろな対応機器で再生できます。強固なセキュリティも確保できます。
一般的には、録画テレビ番組(地デジ・BS・CS)を外出先のパソコンやAndroidのスマートフォンやタブレットで視聴する際に使用しますが、“SeeQVault”に対応したmicroSDHCカードに、独自のコンテンツを書き込むことができます。
SeeQVaultの新しい使い方:独自コンテンツの書き込み
SDカードでのデジタルデータの配布は複製することができることが大きな問題でした。
SeeQVault対応のSDHCカードにコンテンツを入れることによって、コンテンツが暗号化されコピーすることはできません。
そのため、コピーされたくないコンテンツの配布などが安心して行えます。
ただし、書き込みには特殊な方法が必要ですので、専門の会社が行います。
一般的にはDVDやBDに書き込んで販売することがありますが、書き込みの単位が大きいことがネックです。
SeeQVault対応SDHCカードでは、書き込みは1枚からOKです。
少量の作成が可能ですので、試しに作ってみる、ユーチューバ―のような個人で動画を販売する、といったこともできます。
ネットでデジタルデータを販売する際に、不正コピーをされないためにコピープロテクションを掛ける処理には多大なコストと手間がかかります。
SDカードにコピープロテクションを掛けてコンテンツを販売・配布できることから新しいビジネスチャンスが生まれるかもしれません。
SeeQVaultの一般的な使い方:録画番組の視聴
視聴の際には、SeeQVault対応のカードリーダと再生ソフトウェアが必要です。
SeeQVaultは、テレビ番組など保護されたコンテンツを録画した記録媒体を、対応機器間であれば再生機器を替えても視聴できるようにするコンテンツ保護技術ですので、SeeQVault対応microSDHCカードは、HDDレコーダやブルーレイ(BD)に録画した番組をダビングして持ち運ぶことができます。
再生機器のUSBあるいはmicroUSB端子に専用のカードリーダを挿入してmicroSDHCカードに録画した番組を視聴できます。
SeeQVault対応のmicroSDHCカードは、スマートフォンやタブレット・PCのmicroSDカードスロットに直接挿入しても再生できませんが、カードリーダと一緒に持ち歩くことによって、外出先でも録画した番組を視聴できます。
ただし、SeeQVaultは、iOSには非対応です(2016年1月時点)。
地上デジタル放送の画質では、16GBでは約2時間、32GBでは約4時間の記録時間が目安です。
再生に必要なソフトウェアはGoogle Playなどにあります。
ご参考
東芝『MSV-RW』シリーズの主な仕様
URL:http://www.toshiba-personalstorage.net/product/microsd/sqv1/index_j.htm
型番: | MSV-RW16GA(16GB)/MSV-RW32GA(32GB) |
インタフェース: | SDインタフェース規格準拠 UHS-I |
カード最大速度: | 読み出し 40MB/s、書き込み 13MB/s |
スピードクラス: | UHSスピードクラス 1、SDスピードクラス 10 |
電源電圧: | 2.7~3.6V(最大) |
外形寸法: | 15.0mm(L)×11.0mm(W)×1.0mm(T) |
質量: | 約0.3g |
主な付属品: | SD変換アダプタ ADP-HS01 SeeQVault対応microSDカードリーダ |
インタフェース: | USB2.0 |
コネクタ形状: | USB Micro-B/USB TYPE-A |
電源電圧: | 5V±5%(USBポートからのバスパワー供給) |
外形寸法: | 59.0mm(L)×26.0mm(W)×7.9mm(T) |
質量: | 約12g |