SDカード

SDカード とは

SDメモリカードは、不揮発性メモリであるフラッシュメモリを搭載した小型・軽量・低消費電力の汎用記憶媒体です。
SDメモリカードは、SD規格に準拠したメモリカードの総称で、SDカードとも呼ばれています。

SDアソシエーション(SDA:SD Association)は、2000年1月にメモリカード標準化と普及のための業界団体として、パナソニック、サンディスク、および東芝の3社により、設立されました。現在、世界中で約1,000社の企業がSDAに加入しています。SDAの主な会員は、メモリカードベンダ、
CE(Consumer Electronics)機器ベンダ、携帯電話/スマートフォンベンダ、半導体チップセットベンダ、ソフトウェアベンダなどさまざまな業界メンバーで構成されています。

SDAは、非営利の標準化団体で、役員会の下にテクニカルコミッティー、コンプライアンスコミッティー、マーケティングコミッティーがあり、
SDカード、およびその応用機器の標準化やSD規格を採用した製品の普及促進活動を展開しています。

SDカードの容量・ファイルシステムの関係

SDカードには、さまざまなメモリ容量とスピードクラス機能があり、外形も標準サイズのSDカード、microSDカードの2種類があります。
標準サイズのSDカードは主にデジタルカメラなどのCE(Consumer Electronics)機器に、microSDカードはスマートフォンなどの小型の端末に使われています。また、SDカードは、容量に応じて、2GバイトまでのSD、32GバイトまでのSDHC(High Capacity)、2TバイトまでのSDXC(Extended Capacity)、128TバイトまでのSDUC(Ultra Capacity)があります。
容量に応じて規格が異なるため、異なるロゴを表示しています。エンドユーザ は、SD/SDHC/SDXC/SDUCロゴにより、SDカードとSDホスト機器の互換性を知ることができます。

2GバイトまでのSDはFAT12もしくはFAT16、32GバイトまでのSDHCはFAT32、2TバイトまでのSDXCと128TバイトまでのSDUCはexFAT(Extended File Allocation Table)というファイルシステムを採用しています。
SDXCならびにSDUCでexFATが採用された主な理由は、FAT12/16/32の最大ファイルサイズが4Gバイトで制限されてしまうこと、大容量のSDXCカードのマウント時間(空スペースの計算など)が増加する問題を解決すること、および大容量の動画録画に適したファイルフォーマットを提供することなどです。

SD規格では、速度性能の目安としてSDスピードクラス規格を定めています。これは、異なるアプリケーションに対するSDカードの最低書き込み速度を示す規格です。この規格は、動画記録や放送録画など、一定の書込み速度で、リアルタイムに記録する際に必要な性能を表示し、SDカードとSDホスト機器の互換性を提供します。

SDスピードクラス規格には、「スピードクラス」、「UHS(Ultra High Speed)ス ピードクラス」、「ビデオスピードクラス」の3種類があり、SDカード表面にスピードクラスを示すマークが印刷されています。
「スピードクラス」には、クラス2(C2)、クラス4(C4)、クラス6(C6)、クラス 10(C10)があります。最低書込み速度が2、4、6、10MB/秒であることを示します。
「UHSスピードクラス」にはUHSスピードクラス1(U1)および3(U3)があります。最低書込み速度が10、30MB/秒であることを示します。
「ビデオスピードクラス」には V6、V10、V30、V60、V90があります。最低書込み速度が6、10、30、60、90MB/秒であることを示します。
「スピードクラス」や「UHSスピードクラス」は BUS 規格に基づいたスピードクラスの規格になります。
わかりにくいのでまとめたものが「ビデオスピードクラス」です。
高速なスピードクラスにも拡張されているので、まずは、「ビデオスピードクラス」を確認してみてください。
最高画質で記録するために必要なSDスピードクラス規格は、ホストデバイスにて示されています。
同等かそれ以上のパフォーマンスを持つSDカードを使用すれば、最高画質またはすべての選択可能な画質で記録することができます。

以下にSD規格の概要を記載します。


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SD規格の概要

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