石田まことのWEBマーケティング論 第4回

第4回  ヒットを作るには「過去との比較」を徹底的にやるしかない。

前回のコラムでは、ヒットコンテンツを作り出すことがブランドの認知に繋がる、という原理原則をお話しさせていただきました。
それでは、そもそもヒットコンテンツを作るにはどうすればいいのでしょうか?

■ ヒントは「過去の成果との比較」にしかない。

 ヒットコンテンツを作り方、正直それは誰もわかりません。「これをやれば成功する」というような、甘い言葉をインターネット上でしばしば目にしますが、教えられるだけで簡単に成果が出るならば、誰も苦労しないでしょう。

 そして、ヒットコンテンツの「ヒット」とはどのくらいの成功からを意味するのか。これも非常にわかりずらいです。他社の成功事例は結局あまり役に立ちません。サイトのデザインも、扱っている商材も、運営しているスタッフの能力も、その仕事にかける気持ちも、あらゆる部分が会社によって異なります。条件が違い過ぎて「ひとつの参考」にしかならないのです。

 では、ヒットコンテンツを作るにはどうすればいいのでしょうか?そのヒントは、自分の「過去の成果との比較」にしかありません。

 つまり、「何がヒットコンテンツなのか?」はわからなくても、「過去と比べてヒットしているのか?」は自分でも容易に判断ができる、というわけです。

■ Webビジネスにおける評価方法とは?

 売上はもちろんのこと、サイトのユニークユーザ数、コンテンツのPV数、商品の注文数や資料請求数など、Webビジネスにはさまざまな指標があると思います。

 まず、その多くの指標の中から、自社の求める成果に最も影響を及ぼしていると考えられる数値項目を「3-5項目だけ」選び出し、日々その結果を記すのです。もちろん、ただ記すのではなく、コンテンツの更新やサイトへの導線変更などの実行を忘れてはいけません。

 そして、記したデータを過去のデータと比較します。

 数字に変化があれば、「なぜ数字が動いたのか?」を考え、プラスの影響を与えたと思われる要素を活かし、マイナスの影響を与えたと思われる要素を捨てて、次の実行を行います。さらにプラスの影響を与えると思われる新しいアイデアを加えながら。

 あとは、これを「たった1000回」繰り返すだけです。
それだけで、ヒットコンテンツの鉱脈に当たることができます。

 きちんと成果を読み取れていれば、1000回が500回にも100回にもなるでしょう。
ただ、相当運が良くない限り1回にはなりません。

まずは、たくさん動くことから。そして、成果を比較しつつ、コンテンツを的の中心に合わせていきましょう。

プロフィール
早稲田大学第一文学部卒業後、インターネット通販ベンチャーに6年間勤務。
ネットショップ店長として、仕入・マーケティング・システム構築・物流などを1人でこなし、1年間で売上7,000%アップ、年商3億円を実現。ヤフーショッピング貴金属カテゴリ全国第一位を獲得。
インターネット通販を中心としたマーケティング支援/マーケティング人財の育成を目的とした株式会社ECマーケティング人財育成を設立。
有力EC/Web企業を支援。船橋情報ビジネス専門学校特別講師など人材育成にも注力。
その他、商工会議所での講演、新聞やWebでの連載など。

[会社名]
株式会社ECマーケティング
人財育成

[URL]
http://www.ecmj.co.jp/