石田まことのWEBマーケティング論 第5回

第5回  Webマーケティングを極めるための第一歩。

Web関連のバブルがひと回りして、これからが企業として本当の闘いになります。
Webマーケティングを考える際に押さえておくべきことを、土台からしっかり学んでいきましょう。

■ 「使えば確実に効果が出る」はありません

 Webマーケティングを極めることは、データの活用を極めることです。

 Webマーケティングというと、SEO対策やリスティング広告(SEM)、アフィリエイトなどの有料でおこなう広告や、ブログ、twitter、facebookなどのソーシャル関連を思い浮かべる方が多いかと思います。これらは全て、マーケティングを行うための「ツール」に過ぎません。
どんなツールでもそうですが、「使えば確実に効果が出る」ということはありえません。使い続けて、使い続けて、自社の製品やサービスに最も合ったツールや使い方を身につけて、初めて効果が出るものなのです。そのために必要なのは、日々改善をし続けることでしょう。

■ 成功へのポイントは自分自身にある

 日々改善を続けるのは容易ではありません。むしろ、続けるというのは、難しいことです。ある程度の金額を支払って、優良なツールを導入して、それで売上が上がるならば、そちらの方が簡単でしょう。100%の確実な見返りがあるのならば、どこかからお金を借りてくれば良いですし。しかし、そうはならないから困るのです。

 つまり、今も昔も、ITテクノロジーがどれくらい発展しようが、成功を掴むためのポイントは、最終的には自分にある、ということです。

結果が出るかわからないことに、お金や時間をつぎ込むのが怖い。だから、人は続けることができません。人の弱さです。成果に繋がる前に、大方の人は辞めてしまうのです。
多くの問題は、ツールや手法ではなく、続けられないことです。つまり自分の問題です。「ツールのせい」にする人も多いですが・・

■ 仕事を助けるデータの役割とは

 せめて少しでも、日々行っている課題改善がきちんと前進しており、その方向が間違っていなく、成果に近づいていることがわかれば、自分の仕事に対して自信が持て、心の不安が解消されることでしょう。
そう、ここで登場するのがデータです。

 数字はノルマや、お金を計算するためにあるものではありません。仕事を助けるためにあるものなのです。数字を追うことは、仕事を大変に、難しくすることではなく、仕事をより楽に、わかりやすくするものなのです。
課題を見つけるのも数字、そしてまた、仕事の成果を測るのも数字。まずはこれを十分に理解することこそ、データを活用するための第一歩になります。

プロフィール
早稲田大学第一文学部卒業後、インターネット通販ベンチャーに6年間勤務。
ネットショップ店長として、仕入・マーケティング・システム構築・物流などを1人でこなし、1年間で売上7,000%アップ、年商3億円を実現。ヤフーショッピング貴金属カテゴリ全国第一位を獲得。
インターネット通販を中心としたマーケティング支援/マーケティング人財の育成を目的とした株式会社ECマーケティング人財育成を設立。
有力EC/Web企業を支援。船橋情報ビジネス専門学校特別講師など人材育成にも注力。
その他、商工会議所での講演、新聞やWebでの連載など。

[会社名]
株式会社ECマーケティング
人財育成

[URL]
http://www.ecmj.co.jp/